鈴谷の艦橋を作る1(下部の一部を除く組み立てと塗装)
鈴谷の艦橋は大きく上下のパーツに分かれていて、それらを別に組み立てた後でとりつけるというものになっています。
ここは下の部分を作成していきます。
(組み立てたとしても完全に分割しているので、上下どちらから開始しても問題ありません)
模型には小さい部品がたくさんあります。
なるべく管理して保管するようにします。
下部分は分けて塗装していく
タミヤの鈴谷の艦橋は全て一度に組み立ててしまうことが出来るくらいにはシンプルな構造をしているので、一度に作っていきたくなることについては否定しませんが、今回は一つ一つ塗っていったほうがいいと思います。
また、小さいもの、機銃や探照灯などは後からつけますので、説明書の工程どおりには、「今は」つけないようにしてください。
通常プラモデルや模型といったものは、貼り付けてから塗装する、ということが基本になりますが、こういった場合は貼り付ける前に塗装する、としたほうが楽でしょう。
他の場合だと、機銃や探照灯など小さいものは塗装しておいて、あとで取り付けるという形でしています。
理由は、細かい部分に筆が届かない、隅を綺麗に塗ることが出来ないといったことが主に挙げられます。例えば上の写真の場合、右側のものは裏返しにしてあるのですが、先に接着してしまった場合、この部分を塗ることが困難になります。
裏側だから別に塗らなくてもよいのではないか、ということについてですが、少し角度を変えてみたときに塗り残しがあるのが見えると非常に残念なことになりますので、出来る限り塗っておくことをお勧めします。
ここが平面のものと異なる立体物の特徴的なところでして、角度によって見えてしまう場所への対処をしておく必要性があります。
塗装する箇所はどれくらいなのか、ということなのですが、接着する面は出来る限り塗装をおこなわないようにしてください。上の画像のパーツで言うと、凸部分周辺は塗装していません。ある程度塗ってもかまわないのですが、接着剤で塗料が溶けてしまい、はみ出してしまう可能性があります。
同じく、接着をする際には、接着剤がはみ出ないように接着剤を塗りましょう。
接着剤の塗り方には、はみ出ないように塗る、はみ出るほど塗る、の2種類が大きく分けて存在します。この場合は段差を消したりするわけではなく、また、はみ出すと悲惨なことになるのではみ出さないように塗ります。
棒(支柱?)を挿す
鈴谷の艦橋には支柱があります。上の写真の2本の小さな棒です。
まず注意なのですが、この棒は切断面がまっすぐ切られているわけではありません。ですが、それでいいのです。くれぐれも、まっすぐではないから切ってしまおう、とは思わないで下さい。
というのも、この支柱は斜めに挿すようになっているため、接地面も斜めになります。つまり、逆に垂直の断面にしてしまうと隙間が出来てしまうことになります。
また、この棒をゲートから切り離したあとの削り取ったり塗装する段において、紛失してしまう可能性があります(カッティングマットの上で作業しているときにはじき出されて飛んでいく、ピンセットでつまんでいたつもりが落としてしまうなど)ので、細心の注意を払って作業をしてください。
あいている塗料皿のなかに分かりやすくするために入れておく、などの工夫もよいと思います。
挿し方
- 棒に塗装をする
- 写真の大きなパーツを、向きに注意して、組んである下部のものと組み合わせる(接着剤でつけてしまっていいです)
- 艦橋の下部には通すための溝があるので、それに沿うように、斜めに穴に差し込む。その際に棒のパーツの斜めになっている接地面の方向に気をつけて差し込む。
くれぐれも力任せに棒を差し込むことはやめてください。すんなりとはまるか、少しつっかえるけれどもはめ込むことが出来る、そういった感じになっているはずです。
はめ込むことが出来ない場合の理由は恐らく、1.塗料がべっとりと付着していて支柱やはめ込む穴が太くなっている 2.支柱をはめ込む口が塗料で狭くなっていたり、バリによって埋まっている 3.角度の問題 のどれかだと考えられます。
差し込む穴を少し広げることで入る場合もありますので(その際は広げすぎないようにしてください)、試してみてください。
私はデザインナイフの先端を少し穴に刺し、1回転させるなどで穴を広げています。ピンバイスがあるのならば、ピンバイスを使用しても良いかもしれません。
要点
- 塗りにくい場所があるなら、先に塗ってから接着する
- 支柱を通す場合などは、無理に通そうとしないこと(折れます)
以上で、艦橋の下部分は1つの部分(艦橋両脇の部品)を除いて、ひとまず終わりになります。
前述のように、小さい部品は艦橋の組み立ての最後につけます。