ひかわのこうぼう

模型を組み立てているだけです。それすら怪しいです。

鈴谷作成関係の記事一覧はこちらです。 試験公開中です。

鈴谷の甲板を塗る(リノリウム部分の塗り)

※この段階で、船体の中を作って甲板を接着することにより、中央甲板と船体の間の隙間を消すことができます。(私は迷った結果それをしなかったので隙間があいてしまいました)
もしもその手順でおこなうなら、甲板を軽く塗装した後、船体の中(魚雷、おもりなど)を作成した後で中央の甲板を接着し、前方と後方の船体パーツとの間を埋めるようにして中央甲板を固定してください。


タミヤの1/700ウォーターラインキットの鈴谷の甲板は3つに分かれており、中央・艦橋より前部・飛行甲板よりも後部の3枚のパーツにわかれています。


中央甲板



前方。後方の甲板は同じランナーにあります。


鈴谷の難点を挙げるとすれば、この甲板の塗り(筆の場合)であると私は考えています。
熊野の甲板もそうだったのですが、後で仕上げ剤を塗布したら気にならないレベルになるまでの段階の試行錯誤がつらかった記憶があります。

私が過去に熊野を作っている際に、知り合った模型屋のおじいさんが当時鈴谷を作成しており、ウン十年と作っている人でも
「甲板の塗りに失敗したのでやり直す」
という話を聞いて、まさかと思っていたら私自身も失敗してしまったという、なんともいえない思い出ですが・・・


注意してみていきたいと思います。


また、中央甲板に存在している不自然な突起については、切り取らないようにしてください。
もしも折ったり切ってしまった場合は、接着してください。部品がなくなってしまった場合は、同じサイズ程度をパーツの中から切ったり削ったりして、代用するしか・・・ないと思います。(この部分は通路を載せたりする脚の役目をします)

甲板の色について

基本的に巡洋艦以上の艦については戦艦以外は主にリノリウム張りになっていたということもあり、リノリウム色で塗装します。
リノリウム色は特殊色で、通常はMr.カラーの「日本海軍日本船舶迷彩色」のセットに入っているのですが、最近では「艦隊これくしょん旧日本海軍工廠標準色セット」に横須賀以外の3種類の工廠色と一緒に販売されているので、そちらを購入するとよいと思います。
他の色だと・・・そうですね。ウッドブラウンが近い色になるでしょうか。



塗り方

縦横縦もしくは縦横斜め・・・と塗っていきたいところなのですが、個人的に鈴谷や熊野の甲板の難しいところは
リノリウムの押さえの出っ張り(モールド)だけではなく、満遍なく構造物が存在している

そのため中くらいの幅の筆で塗ろうにもすぐに別の文様に行き当たってしまい、方向転換を余儀なくされる

結果的に一様に塗ることが出来ずにいったりきたりするため、整然とした塗りにならない

というところでした。
結果として私の今回とった方法は、

  1. 出来る限り塗料を薄く、こまめにおいていくように塗る(勿論べったりとは塗らない)
  2. その後、塗ることが出来ていないところに筆で置いていく
  3. 間を埋めるようにしてならすように筆で塗っていく

このあたりについては各人の塗り方もあるでしょうから工夫してみてください。
ただ、注意点だけは次の見出しの項目で記載しておきます・・・

フジミの高雄のほうが甲板の塗りについては楽でした。


要点

  1. 主砲や、飛行甲板の上のレール(軌条)やターンテーブルリノリウム押さえ、その他の構造物が埋まるほど、べったりとは塗らないこと
  2. あくまでも筆塗りに焦りは禁物です。失敗しても落ち着いて対処しましょう。

(ここで言う失敗しても落ち着いて対処、とは、ティッシュペーパーや指ないしは布でふき取ろうとすることです)

塗りすぎた!と思っても、溶剤でふき取ることが出来ますし、溶剤でインクは溶けます。と、いうことは、塗りなおすことも出来るわけですから、諦めないで下さい。(だからといって初めからべっとりと塗ってわざわざ失敗することはないので丁寧に作業をします)

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