ひかわのこうぼう

模型を組み立てているだけです。それすら怪しいです。

鈴谷作成関係の記事一覧はこちらです。 試験公開中です。

鈴谷の船体を塗る

タミヤ1/700ウォーターラインの鈴谷のキットは左右分割式の船体になっています。
 

 
画面中央付近の細い湾曲しているものが分割された船体です。
こちらに色を塗ります。


使用した色について

今回私が使用した色は、ラッカー系塗料のMr.カラーの呉海軍工廠色(SC01)です。
もしも、アクリル系塗料で塗装する場合は、以下の薄め液は全てアクリル系塗料用の薄め液を使用してください。塗料に応じた薄め液を使用してください。

本来ならばMr.カラーを使用する場合は軍艦色2で塗装する、というのが正しい気がします。
ちなみにアクリル塗料の水性ホビーカラーにも軍艦色があります。



色の選択について

基本的に、使用する色は・・・例えば鈴谷の説明書の指定では軍艦色に近い色を、タミヤアクリルで調色するように書かれていましたが「多少の語弊はありますが、実際のところは何色で塗装してもかまいません。
私は、調色した結果の色が白く明るくみえるなあ、という理由だけで呉海軍工廠色にしました。要するに近い色で塗っただけです。
決して明るいと隅々まで見えるとか、見やすいとか、明るい雰囲気が出るとかそういったことはひとつも考えていません。
鈴谷は横須賀で起工されましたので、Mr.カラーの軍艦色2の横須賀海軍工廠色で塗る、というのが基本である、と 私 は 思いましたが、別に舞鶴工廠の色で塗ってもかまいません。
あなたの塗りたい色で雰囲気を出してください。
ですが、結果的に見て酷い塗りわけになったりカラーリングになったりすることを考えれば、基本的な指定色で塗っていくのがいいと思います。
色の特性も考えて基本色は塗ってみると楽しいと思います。
例として、過去に私はフジミの金剛を軍艦色2で塗り、同榛名・高雄を呉海軍工廠色、タミヤ島風と熊野を舞鶴工廠色で塗装・・・等しています。


(追記 春雨を駆逐棲姫をイメージした色で塗りました。鈴谷でこういうことを慣れないうちからやると大変ですので、慣れてきたらこういう遊びも楽しいかもしれない、ということで例を置いておきますね)

タミヤ WL 1/700 春雨(深海棲艦・駆逐棲姫塗装) - ひかわのこうぼう


(追記 参考までに指定の塗装色と、私が使用した色を記載しておきました。)

鈴谷の組み立てに使用したものについて - ひかわのこうぼう

好きなように作っていいんです。あなたの船です。(勿論何らかの規定や縛りがある場合はそうではないです) 


船体の塗装

船体には窓があいています。
このくぼみを埋めないように、ただし色がきちんと反映されるように塗っていきます。

船体は側面ということもあり一番見られる場所でもあります。なるべく平らに縦横斜めであるとか薄く塗り重ねていく、添加物を利用するなどしてフラットに塗装していきましょう。
筆塗りの基本は、基本的にはあせらないという事です。


忘れられがちな塗装の場所として、船体の上側の細い面(断面)、魚雷発射口があります。平らに薄く、綺麗に塗ってください。
というのも、上側の細い面は組み立てた際に甲板との境界線の役目を果たしますし、魚雷発射口は勿論開口部ですし魚雷を見せる場所ですので、ここもひそかに目立ってしまう場所です。
逆に艦底の喫水板と接する下面は塗装しないほうがいいです。(艦の底との接着面になる可能性があり、接着剤によって塗料+接着剤の成分が流れ出てしまうことが考えられます)



塗っている最中に持つ場所がない!という人もいるかと思いますが・・・多少汚れてもいいという人の場合は、細い面を軽くつまむようにしてもって塗装してもいいですし・・・
そもそも一気に塗らなくてもいいので、塗ることが出来る場所をまず塗り、しばらく別の作業をするために置いておいて、乾燥したらその部分を持って続きを塗る、という方法もあります。

その際は塗料皿内部の塗料の濃度が変化していると思いますので、改めて薄め液で塗料を溶かしたり、塗料を追加するなどして、段差がないように、ムラなく塗装していきます。


要点

  1. 基本的に船の色は軍艦色ですが、特段の指定がない限り、作る人の好きな工廠の色を使ってください。
  2. 船体は外部に露出しているので、窓を埋めてしまったり、気泡が出来てしまったり、でこぼこしないように、きちんと塗装する。(逆に本当に見えない場所は塗らなくていいです)
  3. 忘れがちな部分を忘れずにまとめて作業しておくと、後が楽です。(ですが、蛇足となる場合がありますので、調子に乗らないように注意して作業したほうがいいです)
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