ひかわのこうぼう

模型を組み立てているだけです。それすら怪しいです。

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鈴谷の艦底を塗る

鈴谷の組立て説明書を見てみると、いきなり最初から他のキットと同じように甲板と船体を組み立てていたり、主砲を作る記述になっています。
どの道最終的には(ほぼ)全ての工程を行うことにはなりますが、それより先に動かないものを塗ってしまいます。


ウォーターラインキットにおける艦の底の部分は大日本帝国海軍艦の場合はココアブラウンであったり、ハルレッドであったりといった指定がありますが、ここでは「艦底色(ココアブラウン)」を塗っています。
私の場合は水性ホビーカラーのココアブラウンがまだ残っているので、それを使っています。

水性ホビーカラー(アクリル塗料)は乾燥するのがラッカー系塗料に比べて格段に遅いため、「早めに塗ることができる場所は塗ってしまう」ということもあり、私はいつも一番初めに艦底を塗ります。
乾燥するために必要な時間は乾燥している時期で2日~3日程度だと思いますが、1週間経過しても指紋がべったり付く状態の場合もあります。
念には念を入れて、初めのうちに塗って乾燥に入ります。

艦底と船体をまずつけないことには後々のことを考えると大変、という事は空母ではたまにあるのですが(航空母艦は筆塗りの場合、船体横にせり出している構造物を付けていく、という流れにどうしてもなりますのでどうしてもそうなります。その場合はまず飛行甲板を塗ったりもしますけど)、巡洋艦や戦艦では他の構造物を作るほうに時間を回すことが出来るので、そうしています。

塗り方について

フラットに塗るのがベストですが、面積も広いため筆で平らに塗るのは至難の業です。
しかし、周囲360度の立体方向から見る状況や、他者に譲るといった状況でないのなら、艦底は接地面ですから普段は見えません。
ですので、艦底は通常雑に塗っても・・・
見る人がいるという場合は注意して塗ってください。あとは作る人がどこまでやるかの問題になります。

問題となるのは左右です。
鈴谷の船体部分は左右分割式になっているのですが、それを艦底のパーツに取り付ける際に若干浮いて付いてしまうときがあります。その際、浮いたところから艦底のパーツの塗装されていない箇所が見えてしまう事が・・・
しかし、だからといってべったりと艦底のパーツの上側の中央部分まで塗ってしまうと、今度は接着剤によって溶け出した塗料によって悲惨なことになってしまいます。

ひとまず私の場合は、以下のようにして艦の底は塗っています

  1. 水性ホビーカラーで塗装するので、薄めず大目に、平筆につける
  2. 伸ばすようにむらなく塗っていく
  3. 埃をかぶらないように冷暗所においておく



埃は通常の作業場所の場合、注意していてもかぶるので、ケースの中に入れるか(それでもほこりをかぶることはある)して若干乾燥させた後、一日の作業が終了して片付ける際に、ランナーが入っていたビニールの袋に入れて冷暗所に保管する、というのはどうでしょうか。
私の場合は箱のふたをかぶせておいておきますが。
ともかく、特殊な形状を持つ艦の場合は別ですが、通常の場合、艦底については見えるのはサイドです。
なので、側面を気合いを入れて平坦に塗ってください。


Mrカラーの艦底色で塗装する場合

水性ホビーカラーで塗装する場合は塗料が伸びやすいため、多めにつけて塗り伸ばすことをすれば平坦に塗装することは特に難しいことでもありません。しかし、Mrカラーの場合は塗り伸ばすように塗装すると、塗っている端から乾燥していくため、均一に塗装することに関しては困難を極めます。(発色は非常に良いのですが)

ラッカー系で広い面を塗装する場合、リターダーという添加剤を利用します。
ごく少量を塗料皿にとった塗料とうすめ液の混ざったものの中に入れ、そちらを利用して塗っていきます。
リターダーを利用すると、乾燥を遅らせることが可能になるので、塗りむらの防止に繋がります。逆に入れすぎると塗料がなかなか乾燥しないので注意してください。

要点

  1. 出来上がりを想像して、丁寧に塗っていきましょう。
  2. (見えないところはその限りではないです。)
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