ひかわのこうぼう

模型を組み立てているだけです。それすら怪しいです。

鈴谷作成関係の記事一覧はこちらです。 試験公開中です。

ハセガワ WL216 1/700 瑞鳳

4隻目の船はこちらのハセガワから発売されている瑞鳳になりました。


Aircraft carrior Zuihō.

塗装は塗装説明図のそのままです。最近流行の茶色いものが入っているわけではないので、非常に地味ですし、最近のアレではありませんが、良いキットでした。
色は調色して作っています。指定よりは少し暗めにしているのですがそれでも少し明るい感じがしますね。かといって余り暗くすると細かいところまで見えませんし・・・悩ましいところです。



1/700 日本航空母艦 瑞鳳 (216)

1/700 日本航空母艦 瑞鳳 (216)



キットについて

キット自体は非常に組みやすく、組んでいくときちんと組みあがる内容です。
これまで作ってきたものよりも格段に作りやすいものでした。



塗りわけの塗装指示についても説明書には記載されています。
上の図とは180度方向で逆なので頭の中で回転させてみてください。





塗装の塗りわけに関しては寸法を測るか、マスキングテープへ転写する方法もあります。
私は初めは寸法を測っていたのですが、マスキングテープを多く太く、カッターマットの面に貼り、その上に拡大コピーした説明書の塗装指定部分を転写して、切り抜いていきました。
寸法は計測してあるので、その分は実際の飛行甲板の塗装の場所あわせなどで利用。
でこぼこしているところは細かく切ったマスキングテープでアラを取り除いて塗装します。


エアブラシをお持ちの方で、お金のある方は専用マスキングが販売されているのでそちらをご利用になってもいいと思います。(私は家の都合でエアブラシが使用できません・・・深夜作業も出来ません)



非常にコンパクトにまとまっていて、綺麗なキットです。
マストは倒した状態と倒さない状態を選ぶことが出来ます。また、純正の追加パーツを購入した場合、金属で置き換えることが出来るうえ、倒したり立てたりといった状態を変化させることが出来ます。


注意点

飛行甲板に穴を開ける指示のある箇所があります。
ここはその甲板の上のガイドのまま削り取るわけではなく、中心付近の円状の部分を切り取ってください。その場所にパーツ(なんですかねあれ。電探ですか?)がはまります。
錐(きり)かピンバイスの太目のもので穴を開け、それを少しずつ広げていく方法がいいと思います。ある程度やった後は金属やすりなどで表面を削って慣らしました。
その後は目立たないようにはめこみます。(実際やってみると、余り目立ちません。削りすぎた場合はパテで埋めるしか・・・)


総じて

(塗り分け塗装以外は)組みやすいキットでした。本当組みやすい。
航空母艦関係はこちらの瑞鳳が初でしたので、小さい部品からつけるのかどうなのか、どこまで塗装すればよいのか、など迷いましたが、船体部品を取り付けていく、合わせ目をどうするのか考える、最後に甲板を載せる、その際の支柱の合いを前もって確認しておかないといけないだろうなあ、ということを念頭に置いてひとつずつクリアしていきました。
組んでいく途中は一部迷うこともあったのですが、出来上がってみるとしっくりと完成している。
セガワの航空母艦特有の魔法のようなものを感じます。(模型やプラモデルに初めて手を出してから8ヶ月経過した現段階では、作りかけの227赤城とこちらの瑞鳳しかハセガワの空母の経験はありませんが)
個人的に本格的に筆で塗りわけを開始したのはこちらのキットが初めてです。これ移行、家の事情ということもあるのですが、筆で全てをおこなっていくようになります(クリア剤塗布だけは天候が安定しているときに屋外でおこないますが)


あと、これは個人的に作成当時の自分を殴り飛ばしたい気分で一杯ということなのですが、もっときっちりとデカールを貼るようにしろということです。(実際はマークセッターを探しにいったのですが、販売されておらず、しかも半光沢の缶スプレータイプのクリア剤もなく、 定 価 で 光沢とつや消しの2本を購入する羽目になったという、そういった事件もこのときに経験しまして、準備は何事においても大切であるということを学びました)。
航空母艦系のデカールはマークセッターを使って軟化させつつ、きっちりと貼り付けて、クリア剤の塗布をおこなってでこぼこも取り、シルバリングをおさえながら貼ることをお勧めしたいところです。(塗装にするなら別ですが)


(マークセッターにはソフターほどではありませんが、スライドマークを軟化させる効果があります。マークセッターについては、鈴谷の艦載機を作成するときの記事を参照してください)

鈴谷の艦載機を作成する - ひかわのこうぼう
マークソフターは使用したことがありませんが、機会があれば使うこともあるでしょう。






良いキットです。
空母を作ったことがない方にもお勧めできます。塗装の指定については、甲板をグレーで塗装するものと、迷彩で塗装するものがあります。塗り分けに使うことが出来るデカールも付属しているので使うとよいと思います。
改装系の航空母艦は小さいですから、いきなりえげつない部分の多く何よりケース代金が高くなる大型の航空母艦(赤城や加賀など)を作成するよりは、とっつきやすいと思います。
瑞鳳はダイソーのケースに入りました。小さいですけど、艦載機を載せればきちんと空母してます。(上の写真は載せただけなので向きが整列せずにいがんでます)
(現在は艦これキットの千歳が発売されていて、そちらはデカールで迷彩を表現できるので、そちらもどうだろう?と気になっています)

ただ、塗り分けについても甘さがのこっていたり、もっと綺麗に出来なかったのかと思う点も多いので、いずれまた・・・
(模型を作っていると幸せですね。好きに作ることができる、今度はこうしようああしようというのができるのがいいです)

追記

瑞鳳に限らないのですが、私の場合は筆塗りということもあり、以下の手順で大体の空母を作成しています。(現在進行形で、ですが)
余りうまい方法とはいえないかもしれません。
私のとった行動順は(キットのとおりに作るという意味で)

  1. 迷彩の色を作る(説明書に記載してある色でしたが、結果的に自分で割合は決めました)
  2. 迷彩の下地を塗装(船体と甲板への塗装)と、艦底(喫水板)の塗装(船体に先につけたほうが良さそうな部品は先につけておきました)
  3. 乾燥の間にマスキングなどの寸法の計測(実際は裏に転写しましたが)とマスキングの準備をする
  4. 船体が乾燥したらマスキングして塗りわけの塗装をする(直線的に切ったマスキングテープを、説明書の図にそって貼って塗装しました)
  5. 船体の乾燥の間に取り付ける部品をそれぞれ対応した色で作成する
  6. マスキングした甲板の塗りわけ(飛行甲板外周の軍艦色塗装の通路部分はざっくり塗装した後で迷彩が乾燥してから塗ります)をおこなう(マスキングは完全に乾燥してからはがしてください)
  7. 飛行甲板の乾燥の間に、船体への部品の取り付けと、はまらなかった箇所、一部接着剤が漏れた周辺の修正
  8. 乾燥した飛行甲板で塗り分け部分の盛り上がりを目の細かいサンドペーパーで少し削りました。また、一部を修正しています。
  9. 飛行甲板の乾燥が終わったら、甲板の通路部分の塗装(マスキングします)
  10. 乾燥を待ちます(この間、同時期に”足の遅い軽巡洋艦”を作成していました)

このあたりから記憶が曖昧ですので注意

  1. デカールを貼ります(貼りにくい場合はマークセッターなどを使用したほうがいいかもしれません。くしゃっとなるのに注意してください)
  2. 乾燥が終わったら甲板を船体に載せて固定させます
  3. 艦載機を作成します
  4. クリア剤(勿論アクリル系溶剤のものです)を塗布してデカールや塗り分け部分の凹凸を無くします。(かけすぎによる白濁化や、モールドの凹凸の雰囲気が消滅することに注意してください)
    (瑞鳳については、デカールの経年劣化をなるべく防ぎたかったために少し多めに甲板上にはかけています。あと、キット自体が小さいので、少しつや消しの量を多めにしています)
  5. 乾燥を待ちます


飛行甲板と船体が完全に独立しているので、作成の順は思いきり前後する場面が多かった記憶があります。そのあたりは時間を有効に使ってみてください。
マストを立てる前に、一度でこぼこをなくすために甲板を狙うようにしてクリア剤の塗布(光沢)なんかもした気がしますが覚えていません。ひとまず塗装のでこぼこは目立たなくなりました。

少しは助けになったかな・・・?

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