ひかわのこうぼう

模型を組み立てているだけです。それすら怪しいです。

鈴谷作成関係の記事一覧はこちらです。 試験公開中です。

フジミ模型1/700特easy-3赤城(作成する上で注意したところなど)

この記事では、作成上の注意について記載しますが、そんなもの必要ないという人には本当に必要ない項目となりますので、無視してください。
主に、


  • 某所では大食いお姉さんとなっている赤城を作ってみたい




  • だけど今までスケールモデル以外を無塗装で作ったことしかない
  • それでも作ってみたい
  • 何だこのキット、簡単だと書いてあるじゃないか!しかも塗装不要!(この「初心者でも気楽に組めるキット」という文句が特-easyシリーズ最大の罠だと個人的に感じていますが)


という方に向けて作成しています。
ただ、矢張り難易度は高めになります。赤城だけではなく、もうひとつくらい・・・
そうですね・・・青島の神通やタミヤ島風あたりを作るのはいかがでしょうか。キット1つに専念すると早く終わりますが、浮気というのは悪い表現になりますけど、別のものも作りつつ気分転換というのもいいと思いますよ。
(2つについては通常キットですので塗装が必要になります。記事は今年作成したものの中に入っているため、なるべく早めに作成しますが・・・)
勿論、赤城に専念したほうが時間的には早くなりますが、同じキットばかりだと結構息が詰まるものです。(特にパーツ接着が「自分のせいではなく説明書のせいで」分からなくなった場合など)

フジミの製品はこの一年(正確には8ヶ月)で複数個作成していますが、全てに共通しているのは「持病が説明書」「穴にはまるはずのところがはまらない」という点でした。

本来の特easy3赤城の記事はこちら

フジミ模型 1/700 特Easy No.3 日本海軍航空母艦 赤城 - ひかわのこうぼう


非常に長いのでたたみます。分けてもよかったかもしれません。
保管ケースの話の次に、作るうえでの注意点を記載しています。

購入時

まずケースが問題となります。
ケースなんてどうでもいい、と思われがちですが、実はとても大事なことです。要するに保管するための場所です。
作ったはいいけど保管が・・・そのままおいておくと「はたき」をかけたり掃除をしたりする際にマストを折るという危険性もあります。押入れの中に入れておくにしても、カビやダニなどが・・・と思うと矢張りケースに入れておきたくなります。
これのせいで「このまま作っていいものだろうか」と、記事を書いている本人が非常に困っていたという経過があります。
ホコリをかぶった状態になってしまうことを考えると・・・

キットを買う際は保管する際のことを忘れてしまいがちなのですが、コトブキヤなどで販売されている、超特大ケース(とても大きなケース)でもない限り、通常ダイソーで購入したケースを使うと財布にもやさしいのですが(あのケースは300円から400円なので)、全長260mの700分の1スケールのサイズになると入りません。
結局自分で作るかそれか購入という話になりますが・・・

私は巡洋艦や戦艦を、いつもであれば、ダイソーの400円とか300円のケースに入れています。
(声を大にしていいたかったのは、ケースが本当、模型の本格的なものを購入すると高価だからです)

私はヨドバシでwaveの大きなケースを2100円前後で購入しました。高かったです・・・
これですか。amazonでは高いですね・・・

T・ケース (WL) TC101

T・ケース (WL) TC101

余りお勧めはできませんね。
他の手段を考えたほうが良さそうです。amazonには怒られそうですが。(アフィリエイトの意味がないだろうということで。)

個人的にホコリや湿気を防ぐことができるならなんでもよかったということがあるので、ナカバヤシのケースであるとか、ベコベコするのが少し難点ですが、そういったケースでもよければ1000円から2000円程度で他にも選択肢はあります。

私が赤城や加賀などの大型船をなかなか作らないのは、飛行甲板持ちということで筆塗りによる塗装作業量が5倍くらいに膨れ上がってしんどい、ということも確かにありますが、それ以上に置き場所に困るから、という点があります。特にケースの高値には正直・・・

あ、でも購入したケースはよいものでした。とだけ。
中に入れて運ぼうとすると滑ってしまうので、何らかの手段で固定しないといけませんが(固定用の何度もはがすことができるシールもあるようです。私は購入していませんが)横に金剛型戦艦(1/700のウォーターライン)を並べてもサイズ的には問題がないくらいに大きいので、値段に対しては・・・

購入して2週間くらいたつのにも関わらず、いまだに「うーむ、なんとかならなかったんだろうか・・・」とうなりながらも、かろうじて納得しようとしている感じです。




ギー



ここからが制作上の注意になります

非常に長くなりますので、まとめて解説していきます。


全体的に長さがあわないことが多い

横部分につけていく機銃台座の支柱などの長さは少しあわせてみて、長ければ切断すればよいのですが・・・
深刻だったのは飛行甲板の前方支柱の長さがあわなかったのです。
甲板の高さは船体の分で正確なので、支柱の長さ側の問題だと思います。
ギリギリの寸法だったからだと考えています。切るときには余分な長さの状態にしてから後で削るようにしてあわせてください。
支柱の上の部分に棒状のものを継ぎ足すか、諦めて中に浮いている状態にするか・・・
うまくギリギリの部分でつけることができれば・・・と思ってました。


持つときの事を考えて作る

航空母艦はたいていの場合「船体の横に、立体的に接着していく」という従来の艦船模型とは少々異なる方法で作成していきます。
従来の艦船模型は、下から上に作成していきます。(鈴谷もそうでしたが、まずパーツを作成して、それを甲板の上に載せていきます。喫水板を塗り、船体を組み立て、甲板を載せて、そして上に乗せていきました)
まずは船体を完成させて、そこに小さな部品をこまごまと貼り付けていくような形です。
よって、覗き込んだり、場合によっては手で持って傾けたりということがあります。
説明書の1からすでにL14(副砲)を取り付け始めていますが、これをやってしまうと、貼り合わせたり固定していない船体の保管に難があります。また、持つときにその場所をもつことができなくなります。

他の場合ですと、横に飛び出た形で接着するマストがそれにあたります。
マストに関しては既に後半の工程になるので、流石に注意して作業をされると予想しますが、ヒヤッとすることは多かったということだけは記載しておきます。
十分に注意してください。


柱の向きに注意する

文様を見える側に向けるということと、垂直に立てる場所は立てる、ということです。結構歪んでいる、などということもあります。
ありました。


本当にシールにしていいものかどうか

カッターや内火艇も塗装しなくていいようにシールがついています。しかし、シールにしてしまうと凄く浮いてしまうのです。
その部分だけ塗装してもよいかもしれません。
また、小船関係はシールが張り付きにくくなっています。シールを貼る場合はピンセットで曲げる部分をかなりおさえるようにして、折り目をつけて接着します。
瞬間接着剤の使用も視野に入れていいと思います。瞬間接着剤を使用する際は、クラフトテープ(布ガムテープ)を内側に粘着面が来るように半分に折り、光沢のある面の側に1滴出して、それを爪楊枝の先端につけて、作業すると楽でしょう。普通に容器から直接出してつけると付けすぎになるので、注意してください。あと、使用する際は、くれぐれも取り扱いに注意をしてください。

実は飛行甲板はいいとしても、この小さな船関係のシールについては非常に目立ってしまうので、作り直すとしたら今度はここだけ塗装にしよう、と思ってしまうのです。
後は飛行甲板・・・ですが、もしも飛行甲板を塗装に変更するとしたら、すべて塗装するか、ハセガワ赤城のデカールなどが個別に販売されているので、そちらを流用するか・・・どちらにせよ整合性が難しそうですけど。

既にハセガワの新しい赤城も着手して途中でおいてあるので、赤城ばかり増えても困るんですが・・・(置き場所と、特にケースの意味でも)


飛行甲板のシール貼りについて

飛行甲板の表面にモールドが複数あるので、その部分を削ってしまう選択肢も提示しておきます。
具体的には着艦制動用のもの(アレスティングワイヤー?のようなものや、よく外付けの金属パーツだと網(風防)のようなものがあるもの?)周辺の盛り上がっているところがボコボコとでてしまうので、その点をノミのようなもので削るという選択肢です。
ただ、削ってしまうと、完全に盛り上がっている場所がなくなってしまうので、印象が変わるかもしれません。

あと、探照灯をつける部分にシールの穴が開いていません
私はそのまま貼りましたが、気になる方は穴をあけて貼り付ける必要性があります。(ちなみに、飛行甲板部分には貼り付ける穴がありますし、説明書にも取り付ける指定があります。シールの穴が開いていないのです)


説明書の番号の順にくみたてるとつらいことがある

一番最初の項目で副砲は後で取り付けたほうが良いと記載しました。(具体的には船体を立てたりした後です)
そういったことを記載します。


  • 8番で甲板上に小船を載せない

後から載せるチャンスはあります。載せてしまうと、飛行甲板の支柱を差し込む際にきついです。また、載せてしまうと穴の確認がよくできなくなります。
(無理やり引き剥がすということもできますが、甲板を接着してしまっているときは船体との隙間がないため、穴を広げるということもできなくなります)


  • 9番の船体接着

まずJ13+J40のパーツですが

この場所につけ・・・るはずです。奥側の舷の窓のようなところを内側からふさぐようになりますが、要は中の通路になります。

説明書番号9番と13番の同じ場所が閉じられていますので、これであっていると思います・・・

船体は順番につけていきます。
説明書の棒の位置が非常に分かりづらく部品を取り違えやすいので注意してください。
具体的にはC9、C13、C14が間違いやすいです。説明書がわかりにくい、という点からです。
また、接着する際、中空状態にして格納庫的なものを設置するようになっているので、難しいとは思うのですがはめ込んでください。


  • 13番のE22パーツ

※この部分については間違っている可能性があるので注意してください

最大の難所かつ私自身も、これはどこにつけるんだ・・・と最後まで悩みぬいたパーツです。
実際このパーツの接着については書くか書くまいか非常に迷いました。本当これだけはわからなかった。
飛行甲板の取り付けの前段階になってようやく決心してつけました。
このパーツについては説明書を見るだけでは何のことかさっぱり分かりません。(実はフジミの説明書はこういったことが結構おこるのです。しかもこれでもまだマシなケースです)
階段がついているということから、中空状態で接着しておき、その階段を使って甲板に上れるような位置に接着しました。
船体くぼみの中に接着・・・できそうでできませんし、結局どこにつければいいんだ・・・となった謎を残したパーツです。
セガワ赤城でいうと、機銃の箇所で少し段差になって表現されている場所だと考え、大体その場所あたりにつけました。


  • 13番の前後の甲板の取り付け

大番号8と11で作成する甲板の船体への取り付けですが、それらはよく見ると左右部分に切込みが入っています。その部分は飛行甲板の支柱をさしこむ部分になっていて、船体横のガイドと組み合わさるようにしてはまる・・・はずです。
甲板を取り付けてから支柱をたてて、飛行甲板を取り付けるまではかなりの期間があくことになります。つまり、甲板と船体が接着剤で完全に固着してしまいます。
穴部分がきちんと合うように組んでください。(それでも甲板支柱をつける際は苦労するはずです・・・)
ズレてついてしまう、という場合は、奥の部分をけず・・・れるんでしょうかこれ。私ははめ込む穴の部分を削って辻褄を合わせましたが・・・
注意しておかないと飛行甲板を取り付ける際に、本来差し込む穴とあわなくなって大変です。(27番で支柱を差し込むのですが、その時です)


残り

  • 接着剤をつける際は、なるべく目立たないようにすること(塗装しないので)
  • 折れやすいパーツが尋常じゃなく多いので、切り離す際は注意してください。
  • また、小さいパーツも非常に多いので紛失に注意してください。
  • パーツの付け忘れにくれぐれも注意してください。
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