ひかわのこうぼう

模型を組み立てているだけです。それすら怪しいです。

鈴谷作成関係の記事一覧はこちらです。 試験公開中です。

フジミ模型 1/700 SW 特23 金剛 1944年10月

英語表記は "Japanese battleship Kongō" になります。gouではなかったんですね。
フジミ模型から発売されているこの金剛は艦これキットの金剛を買うよりはこちらがお勧めです、と、この場でいっていいのかどうなのかわかりませんが、少なくとも良いキットでした。
どちらを組むかといえば・・・うーん・・・組む機会があったらハセガワも組んでみたいのですけどね。中味は見たことがあります。

模型を作っているとたいていの場合幸せなのです。(作るのもきっちり作ることができていないので怪しいですけどね)

1/700 旧日本海軍高速戦艦 金剛 1944年10月

1/700 旧日本海軍高速戦艦 金剛 1944年10月



キットについて

2隻目がこの金剛だったこともあり、一気に巡洋艦から戦艦、しかもフジミの特シリーズということで結構戸惑うことも多かった記憶があります。
例えば機銃の砲身を黒鉄色で塗る指定がなされている点。現在でもウォーターラインキットの販売を継続している3社については余り見られません。機銃の全体を黒鉄色で塗装する指定はありますが、例えば機銃の砲身のみを黒鉄色で塗装、というのはこれが初めてでした。(瑞鳳だったか赤城だったかは黒鉄色砲身の指定があった記憶が・・・記憶が曖昧なのでアレですが)
今後もフジミの場合はそうした塗装の指定が散見されますし、場合によっては他社でもあったということで勉強になったキットでした。

パーツの数もこの後に作成することになるキットに比べれば少なかったので、お勧めではあります。


組み立て塗装後

船体色は分かりにくいのですが、軍艦色2で塗装されています。
あと、最初期に作成したこともあり(これが模型の2つ目です)軌条などの塗りわけがなされていません。


作成していく上での注意点

艦橋内部の支柱

フジミの金剛型戦艦には(勿論支柱があるのは金剛型戦艦だけではありませんが)必ずといっていいほど支柱を通す穴が存在しています。少なくとも現時点で作成した金剛と榛名には共通の部分がありました。





勿論中心の支柱は恐らく外部から見えないので塗装しなくてもよかったと思うのですが、横の斜め2本については、塗装してから差し込まなければいけないので(外部から見える部分が多いので)非常に入りにくい状態になります。艦橋も塗装しているのでさらに通りにくいのですが、支柱を無理に通そうとすると折れます。
実際に一度折りました。
塗装を余り厚くしないこと、また、あまりに差し込めない場合は棒を削るか穴を広げるかの2択になりますが・・・穴を少し広げたほうが楽かもしれません。(穴自体は外部から見えませんので)
ちなみにこういったものは(特にフジミの場合は)組んでいる最中にむやみに通常状態で差し込んでも、たいてい差し込めないです。(そして差し込んだら今度は抜けなくなります)
ひとつずつきっちりと作っていく、そういった基本的なことと、見えない場所の加工なんかもこのあたりで学習しました。
あと・・・「嫌な予感がする」と思ったら無理をしないことも大切でした。


艦橋内部の塗装

床の塗装なんですが、榛名はリノリウム色指定になっていますがこちらは軍艦色指定です。
注意ということもないのですが、ひとまず違いが存在しているということで。私はそのまま軍艦色2で塗装しました。


艦橋の内部を組み立ててから塗装する事は困難を極めるので、鈴谷のように組み立てはおこなってみてください。

艦橋の背後のパーツについて

背後には通路と箱型の構造物があります。倉庫?弾薬庫?ひとまずそういったものが存在しています。
また、測距儀周辺もそういったゲート型のパーツとして存在しています。
その通路関係を設置する順番を間違えると、艦橋を引っこ抜く羽目になったり、必死に甲板の塗装をやり直したりする羽目になります。
具体的には、弾薬庫に関していうなら、艦橋の出っ張りが邪魔になって、本来であれば下側に通路がもぐりこんでいる状態が正しいのに、はまらない、といった状況になります。

こうした事例は一度経験してしまえば、「ああそういえば、この系列の船・キット・以前こういうことが・・・」となるのですが、経験したときにはそのキットについて致命的な状態となる場合もありますので、注意して下さい。
私は何とか無事でしたが・・・肝を冷やしました。

単装機銃が多く立てづらい

このあたりの時期は対空が重要(だったのかもしれない)ということもあってか、非常に機銃が多くあります。甲板上についている黒い小さなものは全て機銃です。
黒鉄色で塗装するように指示されていますが、ばらばらにした後で塗装すると非常に難しいので、ランナーにつけたまま塗装すると楽です(いい加減なのが嫌な方は、全て切り離して、ゲート処理をすっ飛んでいくのに気をつけて、1つずつ塗装していくことになります)
塗装した後で乾燥を待ち、切り離してから・・・
小さい部品ですので、作業中に飛んでいって行方不明になったりすることにくれぐれも注意しながら処理をします。あと、細い部品でもありますので(確か機銃の銃身部分にゲートがあった記憶が・・・)曲がらないように注意します。処理した後はその部分に塗装して、乾くのを待ちます。

あとは、接着面まで色を塗らないということ、接着剤によって接着部分の周囲が塗料が溶け出る可能性があるので、場合によっては、今後もし同じものを自身が作る機会があるとしたら、瞬間接着剤の使用も視野に入れるかもしれません。

機銃については全てを取り付けた後に作業をしますが結構イライラするので落ち着いて作業してください。
また、接着剤が乾く前に簡単に倒れたり折れたりするので注意が必要です。

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