ひかわのこうぼう

模型を組み立てているだけです。それすら怪しいです。

鈴谷作成関係の記事一覧はこちらです。 試験公開中です。

フジミ模型 1/700 SW 特25 榛名

10隻目は8月に作成した榛名でした。(1月9日、掲載写真を追加しました)



IJN battleship Haruna.


写真の追加

赤城の際にも「もっと細かい部分を見せて欲しい」と言われたのですが、既に所持していない船もありますので(主に誕生日プレゼントで渡していたりします)ある船に限っては気が向いたら追加します。
余り上手ではありませんし、派手なことをしていないので恐縮ではありますが、組み立ての参考や、よくある艦これ関係のイラストの参考にしていただければ。
薄く見える糸のようなものは、くもの糸です・・・恐らくクリア剤塗布のときに蜘蛛が糸を吐いて飛んでいたので、それです。接着剤のものではないです。


使用した塗装の基本色(軍艦色)は、呉海軍工廠色です。

艦橋を斜め前方向から見た状態です。主砲は接着剤でつけていないため(あと差し込んでいる穴は広げてあるため)回転させることが可能です。砲身が曲がることを恐れて大きめにしてあるので、逆にすることはないと思いますが、逆さまにすると主砲がおちるかもしれません。



直上から見た図になります。軌条や甲板上の構造物は全て塗りわけによって表現してあります。(個人で作成する点からの金銭的な問題が大きくあります)



後部甲板から飛行甲板などを見た際の写真になります。カタパルトに艦載機を載せていませんが、載せてもいいと思います。(載せたほうがいいかもしれませんね)



艦首方向から艦橋を見た写真です。21号電探(艦橋最上部)の付近の出っ張りはゴミやランナーにある「溜まり」ではなく、上部見張り所のパーツです。(ご自身で作り変える場合以外では切らないで下さいね)

作成時期について

約30時間かかりましたが、何とか8月6日に組み上げることが出来ました。
榛名は呉の空襲で着底、大破の状態で終戦を迎えました。それは7月の呉の大空襲の際におきたのですが、8月6日といえば例の悲劇の日でもあります。
その日に間に合わせようと考えて、作成をしました。
海に浸かっていた状態が長く、他の船よりは解体が早かったものの錆だらけのまま放置されていたとも、すぐに解体されたからそこまでではなかった、とも言われていますが、見た本人の記憶が既に定かではありませんのでなんともいえません。(当時呉には同じように、その場で終戦を迎えた船が何隻かありました)
金剛型4隻の中で唯一終戦を日本の国内で迎えることが出来た榛名は、全てを見ていたということと、空襲の際に撃墜され、捕虜になった米軍機のパイロットが1名を除き全て原爆の犠牲になった(機長のみ東京に移送されて無事でしたが、他は全員犠牲になりました)、など、色々と作っていて考えることが多い船でもありました。


また、次に作成した船は15日に合わせて組み上げが終了しています。


1/700 艦船モデル 高速戦艦 榛名

1/700 艦船モデル 高速戦艦 榛名



艦隊これくしょんのアニメやCMでも前面に出ていましたが、作成中の龍鳳と同じく、個人的にも思い入れのある船でもあります。(少し(弓とかどうでもいいんですが、魚雷を当てるのはどういう状態なのかということに始まり、トラス構造の飛行甲板を少しでもずれると凄い勢いで擦れたりして大変なことになるのではないかなど、変な方向で気になるという意味で)思うところはありますが静観して見続けようと思っています。なんともいえない不安は付きまとっていますが・・・)

キットについて

キットは特シリーズだけあって非常に細かいところまで分かれていますが、ありえないほどばらばらにされた高雄や今後掲載していく予定の秋月と異なり、まだ組むのが楽な分類になります。



艦橋部分はリノリウム張りの指定があります。
対空防御のために防空関係に改装を施されていたはずの榛名ですが、キットの状態ではそこまで大きいとは思いません(というよりむしろ金剛と同じですかねこれ・・・)が、気になる方は修正されることをお勧めします。


リノリウムの塗装に関しては、「見えてしまうであろう箇所は念のために塗装する」ということを徹底しておかないと、覗き込んだときに塗りムラが存在する、塗ることが出来ていない、雑に塗ったがために壁面にリノリウム色が見える、などということがありますので、そこはきちんとしておくことをお勧めします。





この頃は下地塗装をせずに、必死になって厚くなった塗装を伸ばしたりムラを取ったり、ということをしていました。
これ以降の木甲板系塗装は下地塗装をするようになります。(とはいえ、特easy赤城は塗装が不要でしたから、木甲板のものは今作成中のものまで作成していませんけれども)

注意点

高雄ほどではないにしろ、非常に小さい部品やせり出し部の支柱(立体的に取り付けます。艦橋の写真にちらっとうつっています。写真中央上部の最上段の段のせり出し部から、2段目に向かって斜めに伸びている、小さな棒のようなものがその1つです)があります。

  • I22のパーツ(2009年6月印刷の説明書のもので。艦橋背後にぴったり付く出っ張りですね)は、きちんと組まないとはまらないと思います。(きちんと組んでも個々のキットの差ではまらない可能性があります)
  • H2、H23についても確かきつかった気がします。これは穴がどちらかがきつかった記憶があります。
  • 甲板裏面から取り付ける部品のH12は副砲の台座になります。つまり、それをつけるのを忘れると後から大変なことになります。(実際一度剥がすことになり大変でした)
  • 後部煙突につける部品が付けにくかった記憶があります。
  • 上部甲板の煙突周りの構造物が合いにくいので、つける順番で工夫した記憶があります。
  • 連装高角砲の砲座については全て別パーツ(番号も異なります。同じパーツに見えますが、恐らく階段部分や角度の差だと考えています)のようですので注意が必要です。
  • あと、金剛型特有の支柱があります。そちらのこともありますので、注意が必要です。(特に向き)
  • 基本的に組み立てはきっちりしっかりと慎重に、擦り合わせながらおこなうことが重要です。上述の点以外は基本的に穴の大きさがあわない系以外では大して難はなかった記憶が・・・
  • そして、矢張り穴は小さくて合いませんので、いつもどおり穴を広げるなど好きなようにしてください。



しかし、一番の難点は、甲板と軌条の塗り分けの塗装です。(各修正を含め合計10時間くらいかかっています)

総じて

説明書自体がおかしかった3作品目(高雄)などに比べれば格段に組みやすいキットです。
ですが、きちんと基本的なところはしっかりと組んでいかないといけませんし、艦橋内部の通路や階段を模した小さな部品もあります。(しかも覗き込むとかろうじて見えるので、塗りわけなどはきちんとしておかないといけません)
しかし、くみ上げて丁寧にしておくとこういった形で組みあがりますので、まだ楽な分類ですのでお勧めです。
(例の「先につけるとあとから大変」(金剛)という高射装置の付ける順は今回は記載してあります)



まだ掲載していませんが、手前がタミヤ軽巡洋艦時代の熊野になります。こうしてみると大きさの差がわかりますね。


おまけ


年末にまとめてクリア剤を塗装した際の画像です。曇天だったこともあり暗く見えますが、俯瞰写真が今あるのがこちらのみでしたので、ひとまず掲載いたします。


姉妹艦


フジミ模型 1/700 SW 特23 金剛 1944年10月 - ひかわのこうぼう



フジミ模型 ちび丸艦隊No.03 金剛 - ひかわのこうぼう

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